相模の大凧センターは大凧揚げ文化について学ぶことができる施設です。
センター内には展示室やギャラリー、工作室があります。
展示室では「相模の大凧」や大凧に関する資料の展示、「相模の大凧まつり」等のビデオ放映など、自由に観覧できます。
ギャラリーには日本各地の凧だけでなく外国の凧も展示されています。
工作室は凧づくりだけでなく陶芸、手工芸、各種サークル活動に利用できます。
相模の大凧のはじまりは天保年間の1830年頃で本格的な大凧になったのは明治時代の中期です。
初めは子供の誕生を祝っていましたが、豊作祈願、若者の意思や希望、国家的な意義を表徴するものなど個人的なものから地域的なものへと移ってきました。
大凧の題字は市民から募集して選定し、相模原市長が元字を直筆します。
それを元にして大凧に書き直します。
今までにどのような題字があったかと言いますと、昭和39年には東京オリンピックを祝って「祝輪」、平成5年は皇太子殿下のご成婚を祝って「慶祝」でした。
本年は相模原の素晴らしい自然や文化、祭りなどの多彩な魅力によって繁栄することを願って「彩風(さいふう)」と決定しました。
相模の大凧は昭和52年に「かながわの民族芸能50選」、昭和57年に「かながわのまつり50選」に選定されています。
平成3年には国の文化財新指定「関東大凧上げ習俗」が選定され、含まれました。
その他にも伝統文化の継承と保存が認められて平成16年に神奈川文化賞を受賞、平成22年に相模原市指定無形文化財にも指定されました。
日本一と言われる相模の大凧の大きさですが、14.5メートル四方で重さは約950キログラムもあります。
綱の長さは約200メートルで、凧上げに必要な人数は80~100人です。
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大凧センター
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